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火災保険リフォームに関するトラブル事例と対処法

火災保険の保険金を活用してリフォームをすることができれば、費用の面でとても助かりますよね。ぜひ活用してみたいと思う人も多いため、そんな人の気持ちにつけ込んでくる悪徳業者も多く、トラブルが続出しています。

そこで今回は、火災保険リフォームに関するトラブルの事例と対処法をご紹介します。

 

火災保険リフォームに関するトラブル事例

トラブル①自己負担0円と言われて契約したが、保険が降りずに全額自己負担に

営業担当者から「自己負担は0円でリフォームができるので、屋根の張り替えをしましょう!」と言われた。無料でできるのであればありがたいと思って契約をし、先に工事がスタート。しかし保険金が下りずに、工事費が全額自己負担になってしまった。

トラブル②聞いていたより保険金の額が少なく工事費が高額で自己負担が多くなった

雨樋が壊れていたので修理をしたいと思って相談をした。工事費は高いと感じたが、あらかじめ聞いていた保険金の額であれば支払う工事費は数万円程度だったので工事をお願いした。しかし、下りた保険金は聞いていた金額の半分にも満たず、既に取り掛かっていた工事はキャンセルできないと言われ、高額な工事費を支払うことになってしまった。後で調べたら、工事費は相場の倍以上であったことがわかった。

トラブル③よく契約書を読まずに契約をしたら、こちらに不利な内容だった

「とにかく保険金を受け取ったら無料で修理できますから安心してください」と言われて、よく契約書を読まずに契約してしまった。確かに修理自体は保険金内でおさまっていたが、保険金申請代行の手数料が高額であったり、キャンセル料の設定が高額であったりと、こちらに非常に不利な内容で、結果的に高い出費になってしまった。

トラブル④強引に契約をさせられ、高額な工事費やキャンセル料を取られた

訪問してきたリフォーム会社の営業担当にリフォームを勧められて断ったが、「今修理しないと火災保険が使えなくなる」「このまま放っておいたら、そのうちにひどい雨漏りになって被害が大きくなる」「壊れたものが飛んでいって、他の住宅に迷惑をかける」などと言われ、怖くなってきたところで強引に契約をさせられてしまった。後になって家族に相談したところ、その契約はおかしいし値段が高すぎると言われてキャンセルをしたら、高額なキャンセル料を取られた。

(キャンセルはせずに、そのまま相場より高い工事費を支払った事例もあります。)

トラブル⑤契約・支払いをしたが、工事がなかなか開始されない

屋根の修理をするためにチラシに掲載されていたリフォーム会社に相談したところ、火災保険の申請をすることになった。保険金申請まではスムーズだった対応が、保険金が支払われた途端にストップ。契約から1ヶ月以上経っても工事が開始されないため問い合わせても、「お客様が多いので順番待ちだ」といって何も進まない。

契約書に工事開始日は記載されておらず、こちらも特に確認をしていなかったので、何も言えなくなってしまった。次に大きな台風がきたら雨漏りがしないか心配だが、他社に工事を依頼した場合は火災保険申請代行の手数料が3倍になるという契約になっているので、待つしかない。工事をせずに、3倍の手数料をとることを目的にしているかもしれない。

トラブル⑥契約書が提示されない

訪問してきたリフォーム会社の営業担当から「無料で修理できる」と言われて屋根瓦の修理をお願いした。詳しい説明もなく手続きを進めていくので契約書が欲しいといったが、「後で持ってくる」「大丈夫です」といって提示されなかった。

無事保険金は支払われたが、その時になって手数料の支払いを求められたので、「リフォーム代金は支払うが、手数料は聞いていない。」「契約書ももらっていない。」といって断ったところ、「説明はした」「全く無料で保険金申請をしてもらえると思うなんて非常識だ」と責められ、仕方なく支払った。

トラブル⑦工事がずさん

保険金も支払われ、工事も完了したが、どう見ても工事がずさん。修理してもらった雨樋は、強い風が吹いたらすぐにでもまた壊れそう。本当にプロがやったかどうかも疑問。

トラブル⑧老朽化が原因の破損を対象内の災害として嘘の申請をするよう勧められた

(嘘の内容が書かれた保険金請求書は保険金詐欺にあたる恐れがあり)

「経年劣化では保険は下りないので、先日の台風が原因として申請しましょう。」と勧められた。「みんなやっているので大丈夫です。」と言われたが嘘の申請をするなんて嫌だったので断った。後になって、言うことを聞いていたら犯罪に加担することになったとわかって、恐ろしくなった。

 

トラブルに遭わないようにするための対処法

対処法①訪問勧誘には注意

トラブルの多くは、訪問勧誘の業者によって起こっています。

訪問勧誘は初めから断るか、すぐに契約をするのはやめましょう。

対処法②契約を急がせる業者には注意

「今契約しないと損ですよ」「今なら無料です」などといって契約を急がせる業者は、正常な判断ができない(相談などをさせない)状態で契約をさせようとしている可能性が高いです。注意しましょう。

対処法③身近な高齢者には注意喚起を

トラブルに遭う人は、高齢者が多いです。訪問勧誘の業者も、高齢者を狙っています。身近に高齢者がいる場合は、こうした勧誘に気をつけるように声をかけるようにしましょう。

対処法④契約内容は隅々まで読む

言葉だけを鵜呑みにして、契約書をよく読まずにサインするのは危険です。

こちらに不利な内容になっていないか、隅々まで読んでからサインするようにしましょう。

 

トラブルに遭った時の対処法

対処法①国民生活センターに相談

消費者ホットライン 電話番号 0570-064-370

国民生活センターでは、見積もりをFAXまたは郵送すると内容をチェックしてくれます。その他にも不安がある場合は、相談してみましょう。

対処法②住宅リフォーム・紛争処理支援センター「住まいるダイヤル」に相談

住まいるダイヤル 電話番号 0570-016−100

住宅リフォーム・紛争処理支援センターの住まいダイヤルは国土交通大臣指定です。

国民生活センター同様、相談に乗ってくれます。

対処法③契約している損害保険会社に相談する

契約している保険会社に相談してみるのも1つの方法です。

すでによく似たケースで相談を受けていることも多いです。

対処法④納得ができないなら自己判断で支払いをしない

支払いをしてしまうと、業者の言い分に納得した、同意したと見なされてしまいます。支払ったお金が戻ってくる可能性は極めて低いので、支払いをする前に相談をするようにしましょう。

 

【まとめ】

「無料で修理できる」などと魅力的な話を聞かされたら、申し込みをしたくなりますよね。しかし、あまりにうまい話には、トラブルが潜んでいる可能性があることを忘れてはいけません。

急かす業者の誘いに乗らなくても、正しく火災保険を申請して、信頼のおける業者にリフォームをお願いしたら良いのです。

不審に思った場合は、ぜひ今回ご紹介したセンターなどに相談をして、トラブルに巻き込まれないようにしましょう。